初心者におすすめのスパークリング日本酒5選

炭酸水

目次

炭酸ガスを含んだスパークリング日本酒

スパークリング日本酒とは、その名の通り炭酸ガスを含んだ日本酒のことです。

スパークリング日本酒は、一般的に次のいずれかの方法で造られています。

  • 普通の日本酒に炭酸ガスを添加する
  • 酵母を残したまま瓶詰めし瓶内二次発酵を起こして炭酸ガスを発生させる
  • 瓶詰め後に改めて酵母と糖分を添加し瓶内二次発酵を起こして炭酸ガスを発生させる

炭酸の刺激と酸味が爽快なスパークリング日本酒は、一般的な日本酒があまり得意でない方にも飲みやすいすっきりとした飲み口が特徴。

はじける泡の効果で香りも楽しみやすいので、高品質なスパークリング日本酒はシャンパンなどのようにワイングラスで飲むのもおすすめです。

ここでは、初心者の方でもおいしく飲めるおすすめのスパークリング日本酒を5つご紹介いたします。

炭酸ガスを添加して造る銘柄

八海山 発泡にごり酒

全国的に有名な銘柄である「八海山」の発泡にごり酒です。

こちらは瓶内再発酵で酵母にガスを生み出してもらっているのではなく、ジュースなどのように瓶詰め時に炭酸ガスを吹き込んで発泡させています。

日本酒としてはかなりしっかりとした甘口なのですが、炭酸の酸味とうまくバランスしており、かなり飲みやすいのが特徴。

「にごり」の元であるもろみも相まって、甘酸っぱいクリーミーな日本酒となっています。

口当たりがいいのでついつい飲んでしまいますが、アルコール度数は一般的な日本酒と同じ15%ほどとなっていますので、飲みすぎには注意が必要かも。

四合瓶の他にハーフサイズのボトルも販売されていますので、気になるけど一度にたくさんは飲めないからスパークリングは尻込みしてしまう、という方でも安心です。

価格も比較的お手ごろなので、スパークリング日本酒初心者の方にもぜひ試していただきたいお酒だといえます。

酵母を残したまま瓶詰めして二次発酵させる銘柄

一ノ蔵 発泡清酒 すず音

スパークリング日本酒のパイオニアともいえる、20年以上の歴史を持つ銘柄です。

粗く搾って酵母が生きた状態のまま瓶詰めし、継続するアルコール発酵によって発生する炭酸ガスを利用する手法で造られており、低アルコール・微発泡・うす甘口が特徴です。

一般的な四合瓶ではなく小瓶入りで、優しい微炭酸やさわやかな甘さはまるでジュースのような味わい。

従来の日本酒のイメージからは、かなりかけ離れたお酒だといえます。

発売当初はどちらかというと懐疑的な意見が多かったようですが、一般的な「強い・アルコールっぽい」日本酒に苦手意識のあった女性や若者などには大好評。

この商品が受けいれられるようになったことで、現在のような多彩なスパークリング日本酒が生まれたといっても過言ではないでしょう。

冷蔵庫などでしっかりと冷やし、静かに上下を入れ替えて沈殿した濁りを拡散してから開栓するのがおいしく飲むためのポイント。

時期によっては、瓶のデザインを変えていたり、自然色素で着色した見た目にも楽しいカラフルな製品が販売されていることもあるようです。

獺祭 純米大吟醸 スパークリング 45

いまや全国的なスター銘柄となった「獺祭(だっさい)」のスパークリング日本酒です。

一時期プレミア価格で取引されていたことで話題となった「獺祭 純米大吟醸 45」をベースとして造られたスパークリングで、ほんのり甘口でバランスの良い味わいが特徴。

炭酸ガスを添加しているのではなく、もろみを粗く搾って酵母を残すことで瓶内でアルコール発酵が起こり、それによって発生するガスを利用する瓶内二次発酵方式です。

炭酸ガスを添加する方式よりもきめの細かい泡と、強すぎない柔らかな酸味を楽しむことができます。

ただ、比較的安定している炭酸ガス添加式に比べて、瓶内二次発酵方式は保管環境で状況が変わるためやや不安定です。

酵母の活性の具合やガスの状態によっては、開栓時にかなり強く吹き出す恐れがあります。

念のため、開栓の少なくとも1日前には冷蔵庫に安置し、キッチンなどで慎重に開けるようにしましょう。

雁木 純米大吟醸 スパークリングにごり生原酒

さわやかさや軽い口当たりを売りとする銘柄が多いスパークリング日本酒の中ではやや異端な、しっかりとした日本酒感を楽しめる銘柄です。

加水でアルコール度数を調整せず、あえて早めに発酵を切り上げて酵母の余力を残し、滓(おり)を残して瓶詰めすることで瓶内二次発酵を起こしているのが最大の特徴。

そのため、アルコール度数は14%と普通の水準ながら、原酒らしいしっかりとした濃厚な味わいが楽しめる仕上がりになっています。

そのままだとちょっと濃すぎる味わいも、スパークリングなら炭酸が中和してくれるためすっきりさわやか。

いつものスパークリング日本酒に飽きたら、ちょっとパンチのある雁木スパークリングにチャンレンジしてみてはいかがでしょうか。

瓶詰め時に酵母を添加するタイプの瓶内二次発酵銘柄

永井酒造 水芭蕉(みずばしょう) ピュア

シャンパンなどと同じ手法で炭酸ガスを発生させている、ちょっと高級なスパークリング日本酒です。

発酵後(日本酒の場合はさらに搾りや濾過後)の酒を瓶詰めする際に、酵母と糖分を追加して瓶内二次発酵させるのがこの方式の特徴で、主に高級スパークリングワインで採用されています。

一般的なスパークリング日本酒の場合、搾りを粗くかけたり濾過を行わずにおくことで、アルコール発酵時に生き残った酵母を利用して炭酸ガスを発生させています。

そのため、完全に澄んだお酒ではなくどうしても濁りが発生し、酒質も甘口になりがちです。 しかし、この銘柄は瓶内二次発酵を採用しているため、グラスに注いだお酒は完全な透明。

酵母が消費する糖分しか入れていないのできりっと辛口で、シャンパンなどと同等の非常に強い炭酸を楽しむことができます。

濁りのなさや辛口へのこだわりからか、すっきりしすぎて味気ない、という批判も見られますが、海外では高級レストランでも採用されるなど高い評価を得ているようです。

スパークリングは好きだけど甘口は苦手…、という方にこそ一度試していただきたいスパークリング日本酒だといえるでしょう。