日本酒のアルコール度数は平均14~16度

日本酒と桜

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日本酒の平均的なアルコール度数は14~16度

銘柄によって多少の差はありますが、一般的な日本酒のアルコール度数だいたい14~16度の範囲におさまります。

これは、本醸造や純米酒、吟醸・大吟醸などのカテゴリーや、産地・蔵元(生産者)に関わらず共通しています。 しかし、銘柄単位でみると平均よりずっと高アルコール・低アルコールな日本酒も存在します。

高いものと低いものでは、倍以上の差があることも! 同じ日本酒なのに、なぜこんな差が生まれるのでしょうか。

日本酒以外のお酒とのアルコール度数の比較についてはこちら

関連記事:日本酒と他のお酒のアルコール度数比較

同じ日本酒なのに度数の違う銘柄がある理由

日本酒

日本酒のアルコール度数に差がある最大の理由は、日本酒が一般的に「水を加えてアルコール度数を調整する」という手法で造られるお酒だから、です。

日本酒は完成時点ではかなり濃厚で高アルコールなお酒で、一般的な銘柄は加水して味やアルコール度数を調整して販売されています。

つまり、調整しようと思えば理論上はいくらでもアルコール度数を下げることが可能なお酒なのです。

もっとも、加水するとアルコール以外の味や香りも当然一緒に薄まってしまいますので、普通のお酒を低アルコール日本酒にすることはできません。

逆に加水せずに飲むものも、水で調整していない状態でおいしく飲めなければいけないので、基本的には通常の銘柄とは分けて造られます。

狙ったアルコール度数に調整した際にちょうどいい味や香りになるよう仕込むには、熟練の技や経験が必要なのです。

アルコール度数が低めの日本酒の特徴

初心者や日本酒が苦手な人向けの優しいお酒(5~10度前後)
日本酒
  • アルコール度数:5~10度前後
  • こんな人におすすめ:普通の日本酒だときつすぎて飲めない人、一般的なものと違う印象の日本酒にチャレンジしてみたい人
  • おすすめの飲み方:しっかり冷やしてジュースやチューハイ感覚で

低アルコールタイプの重要なカテゴリーとしては、日本酒初心者一般的な日本酒ではアルコールや味がきつすぎる、という人向けの低アルコール酒があげられます。

アルコールを抑えるだけでなく、フルーティな香りや甘さ、すっきりした口当たりなど飲みやすい味わいになっているものが多いのが特徴です。

銘柄によっては炭酸ガスを含んだスパークリングタイプになっているものも。 一般的な日本酒に苦手意識のある方にはもちろん、普通と違う印象の日本酒を探している方にもおすすめしたいタイプのお酒といえるでしょう。

一般的に、常温や燗よりもしっかり冷やしてジュースやチューハイの感覚で楽しむのに適しています。

ワインに近いアルコール度数を持つ海外向け(11~12度前後)
日本酒
  • アルコール度数:11~12度前後
  • こんな人におすすめ:日常的にワインを飲んでいる人、フルーティな香りのお酒が好きな人
  • おすすめの飲み方:程よく冷やしてワイングラスなどで香りを楽しむ

海外のマーケットを意識したワインに近い特徴を持つ日本酒も、近年増えてきているタイプのひとつです。

ワイン、特に日本酒と競合するすっきり系の白ワインは、日本酒よりやや低めの11~12度前後のアルコール度数のものが一般的です。

近年は日本のマーケットが縮小を続けていることもあり、海外のワインを飲む人々も受け入れやすいよう、アルコールの量を調整した銘柄が増えてきているのです。

こうした銘柄はアルコール度数だけでなく、味わいや香りもワインに寄せているものが少なくありません。

白ワインのようなフルーティな香りやすっきりした酸味が好きな方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

香りが程よくなるようにやや低めの温度で、もしあれば猪口などではなくワイングラスで飲むのもおすすめです。

アルコール度数が高めの日本酒の特徴

加水していない「原酒(げんしゅ)」(18~21度前後)
日本酒
  • アルコール度数:18~21度前後
  • こんな人におすすめ:濃厚な日本酒が好きな人、一般的な日本酒のアルコール度数では物足りない人
  • おすすめの飲み方:しっかりと冷やして。飲みすぎに注意

高アルコール日本酒でもっともポピュラーなのが、加水せずに出荷される「原酒」というタイプのお酒です

日本酒は醸造方法を工夫することにより、アルコール発酵だけで20度前後という醸造酒の中では異例なほど高いアルコール度数を得ることが可能になっています。

通常の日本酒はここに水を加えて14~15度前後にアルコール度数を調整しますが、原酒はあえて加水せずにそのまま瓶詰め・出荷します。

水を加えていないためアルコール以外の成分も薄まらず、日本酒が本来持つ濃厚な味わいを楽しむことができます。

温度が上がるとアルコールも風味も強くなりすぎてしまうので、冷蔵庫などでしっかりと冷やしてから開けるようにしましょう。 味わいのバランスが取れた銘柄だと高アルコールなのに意外と飲みやすいのですが、普通の日本酒のつもりで飲んでいるとあっという間に泥酔してしまうので注意が必要です。

特殊な製法でアルコール度数を高めた日本酒(23~46度前後)
日本酒
  • アルコール度数:23~46度前後
  • こんな人におすすめ:できるだけ変わった日本酒を飲みたい人、ロックや水割りで飲める日本酒が欲しい人
  • おすすめの飲み方:ロックや水割り、カクテルの材料としても

醸造方法に工夫を凝らすことによって、一般的な原酒よりもさらに高いアルコール度数を獲得したタイプの日本酒も存在します。

温度調整や原料を追加するタイミングを工夫することで、発酵終了時点で25度以上、中には30度近いアルコールを獲得している銘柄もあります。

搾る前に添加する蒸留アルコールの度数と量を増やしてアルコール強化する製品は、なんと販売時のアルコール度数が普通の日本酒3倍に相当する46度! (ただ、法律上の規定では日本酒は「アルコール度数22%未満」とされているため、ラベルの表示は「清酒(日本酒)」ではなく「リキュール類」などになっています)

これだけアルコールの量が違うと、当然一般的な日本酒とは味や香りがまったく違ってきます。

多少薄まっても十分な濃さを持っているため、ウイスキーなどのようにロックや水割りで飲んだりカクテルの材料として使用することも可能です。

生産量や消費量が減少し続けている日本酒ですが、実はまだまだ多くの可能性を秘めたお酒であることを示すカテゴリーだといえるでしょう。

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