海外で日本酒への関心が高まり、本当のおいしさを知った人々がリピーターとなってじわじわとマーケットが広がってきているとはいえ、国外のほとんどの人々にとって日本酒の味わいは未知の味覚です。
また、国内でも洋食の広がりと共に日本酒の消費が減少していったことからもわかるように、脂質の多いこってりとした味付けの料理は一般的に日本酒の苦手とする分野であり、バターが多用され肉食がメインとなる欧米でワインやビールに対抗するには、食文化に合わせた日本酒の開発が必要になります。
現在、国外へお酒を輸出している蔵元のうち、多くが海外向けの商品の開発に着手しています。
また、特に海外マーケットを意識しているわけでなくても、欧米化した日本の食生活にあわせて味わいを変化させた銘柄もあります。
ここでは、未来に向けて新しい販路を開拓しようとしているフロンティアスピリッツあふれる日本酒の数々を、主にIWCでの受賞酒を中心にご紹介します。
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