地域特性(北海道)

日本酒とウニ
北海道1

 北海道の日本酒造りは、日本に新政府が樹立し、全国各地から屯田兵が集まって開拓の歴史が始まった明治中頃からになります。これは日本酒全体の歴史から言うとかなり若い方だといえるでしょう。

 また、その広大な面積に対して数は15弱とかなり少なくなっています。これは、厳しすぎる気候が米や水の入手を難しくする事や、流通にかかるコストなどのハンディキャップが要因といえます。

北海道2

 水は、大雪山系、暑寒別岳系などの雪解け水と、豊平川などの伏流水が使用されます。

 米は、今のところ他の地域から購入する「五百万石」や「山田錦」が多いようですが、北海道で開発・栽培されている「吟風」や「ゆきひかり」などの地域米も利用されるようになってきています。

 一地域といえど広大な敷地面積と、東北や北陸を中心として全国各地から人々が入植してきたという歴史から、造られるお酒の質もバラエティに富んでいます。

 最近までは流通の問題もあり、道内で消費されることが多かったようですが、近年インターネットの普及などにより情報が全国に知られるようになり、他県からでも入手しやすくなってきています。

 他の地域より数百円、配送料が余分にかかることが多いようですが、極寒の環境に育まれ鍛えられた酒質は、試してみる価値はあるといえるのではないでしょうか。

北海道3