1928年につくられた巨大な煙突をシンボルとする蔵元です。
　登録有形文化財に登録された、創業時から使用している蔵の中で、地元に愛される味の酒造りを続けています。
　日本酒のほか、リキュール類も多数製造しており、特に柑橘類は4種類もあります。
　現在は蔵見学も受け入れているとのこと。
　事前に電話で予約をするようにしましょう。

　明治時代の創業当時から、酒造業はもちろん多岐にわたる多角経営を行ってきた蔵元です。
　現在でも、直営の飲食店や居酒屋はもちろん、製氷や温泉にかかわる事業も行っています。
　日本酒のほか、焼酎や地ビール、リキュール、ソーダ、そして手作りの吹きガラス製ジョッキなど種類豊富なオリジナルグッズも販売しています。

　現在では数人しかいない、「越智杜氏」の技によって醸す蔵元です。
　貯蔵中はもちろん、瓶詰めや配送業者への引渡しまで巨大冷蔵室の中で行うほど、温度管理に力を注いでいます。
　また、酒造りに使用する布を清潔に保つための洗濯機や、仕込みに使う大きなタンクや桶類をきれいにするための高圧スチーマーなど、直接酒造りにはかかわらない、でも本当は重要な準備や後片付けのためにもしっかりと設備投資をしているとのこと。
　高い理想を掲げるからこそ、現実の細かい問題にしっかりと向き合った酒造りを行っています。
　日本酒のほか、梅酒やライム酒、キウイ酒などの果実系リキュールも製造販売しており、系列会社で四国唯一の焼酎専業メーカー「媛囃子」では、栗焼酎なども造っているようです。

　終戦後、昭和30年に酒造家4社が集まり合同で設立された蔵元です。
　槽搾りや袋吊りといった、昔ながらの手作業にこだわった酒造りをしています。
　食中酒としてはもちろん、お酒単体でも楽しめる「旨み」や「しっかりとした飲みごたえ」のある酒質を目指しているとの事。
　梅酒などの果実酒や、小さなカップに入っていて凍らせていただく「凍結酒」などの珍しいタイプのお酒も販売しています。

　創業は1878年。
　一度は休業状態になっていましたが、2000年頃に現社長が杜氏となって自醸を再開させた蔵元です。
　短期間で経験を多くつむために、小さなタンク数本に分けて仕込みをしており、その分冒険的な酒を造ることもできるとの事。
　「蔵元（発注元）」と「杜氏（生産者）」を、同じ人が兼ねることによる方向性のしっかりきまった酒造りは、自醸再開から10年もたたずに全国新酒鑑評会で金賞を受賞するほどの高評価を得ています。
　地元産の酒造好適米を100％使用した純米酒、純米吟醸酒のほか、愛媛県産のフルーツを使用したみかんやキウイのリキュールなど、地域に根ざしたお酒も製造しています。

　創業からまもなく100年の、全国的には比較的若い蔵元です。
　創業期は、当時珍しい高精白の高級酒で人気を博し、歌の一節にも取り上げられるほどの有名銘柄だったとの事。
　備中杜氏、越智杜氏、伊方社氏と異なった杜氏たちの手によって、時代の移り変わりと共に受け継がれてきました。
　現在は残念ながらネット上での販売は行っていないそうですが、メールで問い合わせれば最寄の販売店を教えてくれるとの事です。

　名刀にあやかった切れのよさを誇る蔵元です。
　江戸時代までは主流であったものの木桶に取ってかわられてしまった「甕仕込」の酒造りや、地元の酒米四種をそれぞれと愛称のよい酵母で仕込んだ「シルバーレーベル」など、新しい取り組みにも積極的にチャレンジしています。
　全国新酒鑑評会での連続金賞受賞や、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」での最高金賞受賞など、対外的にも高い評価を得ています。

　創業から300年を数える、愛媛県でももっとも古い歴史を持つ蔵元の一つです。
　2013年に老朽化の進んだ蔵を移転、現在は最新設備の整った清潔な蔵での造りを行っていますが、人の手と感覚を頼りにした伝統的な手法は変えていません。
　全量が特定名称酒、かつ槽しぼりという、量ではなく質を重視した酒造りを守り続けています。
　現在は地元の農家と協力し、減農薬栽培の特別栽培米を使用したお酒を造っているとのこと。
　また、すべてのお酒はもろみのときにクラシックを聞かせる音楽醸造を行っているそうです。
　冷凍で保存し、半解凍のシャーベット状でいただく「銀河鉄道」「秘蔵　しずく酒」など、新しいコンセプトのお酒も造っています。

　伊方杜氏の故郷・愛媛県伊方町で、四国各地に杜氏を輩出してきた地の蔵として「旨い酒を作らなければならない」という目標を自らに課し、毎年クリアしつづけている蔵元です。
　日本酒のほか、芋や麦、栗、酒粕、そばなど、多様な焼酎も製造しています。

　「全員に好かれるお酒」ではなく、「十人中一人の人のに好かれる個性のあるお酒」をコンセプトとした酒造りをしている蔵元です。
　「しずく媛」など地元の酒米を多く使用し、全国どこにでもある平均的なお酒ではなく、ここでしかつくれない酒質を求め試行錯誤しています。
　日本酒のほか、リキュールや地ビールにも力を注いでおり、特にビールはドイツやベルギーなどの特徴的な5種類のビールを地元の原料を使用してアレンジした本格的なものになっています。

　社氏を雇わず家族だけで酒を醸す蔵元です。
　家族経営の小さな蔵ではありますが、全国新酒鑑評会で5年連続金賞を受賞するなど「肴なしで飲める酒」をモットーに醸されるその酒質は各地で高く評価されています。

　酒米はすべて兵庫県産山田錦、愛媛県産松山三井のみを使用しているというこだわりの蔵元です。
　「杜氏生涯一年生」を信条とし、熟練の技を持ちつつも初心を忘れず時代に即した酒質を追求する杜氏のもと、おいしい酒造りを続けています。
　商品ページでは特定名称などの分類ではなく、「燗してうまい酒」「贈り物に最適なお酒」「最高峰のお酒」など、欲しい条件に合わせた選び方ができるようになっていて、日本酒についてあまり詳しくない、という人でも選びやすいようになっています。

　食事と一緒に楽しむ「食中酒」という日本酒のひとつの側面を追及し続ける蔵元です。
　メインブランドの賀儀屋は、食事の邪魔をしないぎりぎりのきれいさを保ちつつ、個性と旨みを引き出す造りをしているとのこと。
　そのほか、原点回帰と新しい試みを同居させた「K」シリーズや2002年から熟成させていた貴醸酒など、多様なラインナップを取り揃えています。
　杜氏を含めてたった4人、できるだけ昔ながらの手造りにこだわって醸すため、ネット上など大々的な販売は行っていないようですが、問い合わせれば特約店を教えてくれるということです。

　雀が竹の切り口に蓄えた米が自然に発酵して酒になった、という「雀の酒造り」の言い伝えにもとづいて名づけられた、ちょっとロマンチックな蔵元です。
　もともとは「雀正宗」という銘でしたが、当時ファンだった元首相・犬養毅氏から、豊作の瑞兆であり清らかな酒質を表現した「雪」を冠した「雪雀」への改名をすすめられ応じたとのこと。
　HPでは商品紹介はもちろん、それぞれのお酒の特徴にあった肴の選び方や例の紹介も行っており、「おいしいお酒には相性のいい肴を」というお酒好きのニーズにも応えてくれています。