はるか昔から人々を魅了し続けてきた日本酒。
近年では、自宅にいながら様々な日本酒の情報を知り、
通販で購入することができるようになりました。
農業技術や科学の発達、各蔵元の創意工夫などもあり、
品質も味わいも一昔前では考えられないほど。
いまや日本の歴史上、もっとも日本酒がおいしい時代なのです。
ですが、それにも関わらず日本酒の消費量はここ数十年減少の一途をたどっており、
蔵元の数も毎年過去最低を更新し続けています。
日本酒の伝統を守るため、なにより、これからもおいしいお酒を飲むためにも、
もっと日本酒のことを知り、もっと日本酒を好きになりましょう。
このサイトでは、大きく分けて三つ、小さく分けて九つのテーマに沿って日本酒を紹介します。
一つ目の大きなテーマ、「日本酒データ集」では、
日本酒の知識やデータなどの情報にスポットを当てています。
「日本酒基礎知識」では、お酒の歴史や造り方などの知っているようで
詳しくは知らない基本的な情報や、純米酒、大吟醸、生酒など日本酒の種類別の特徴、
数え方や香味などの用語から、他のお酒との比較まで、日本酒の基本的な情報をご紹介しています。
ここを読めば、お店で日本酒を選ぶときにラベルに書いてある言葉の意味がわからなかったり、
誰かに日本酒のことを説明したりするときに困ることはないでしょう。
「蔵元と銘酒」では、日本中に散らばる個性豊かな酒蔵を都道府県別に並べました。
自分が住んでいる地域や故郷にどんな蔵元があるのか、地域ごとの特徴やお酒の方向性、
日本酒造りの大切なポイントである水やお米などをチェックしてみてください。
二つ目のテーマは「日本酒を楽しむ」。
日本酒の楽しみ方を、様々な角度から掘り下げてみました。
「日本酒を飲む」では、どこで買うか、
どこで飲むかといった基本的な部分を、目的や気分ごとに分類。
その日のイメージに合った日本酒の呑み方のガイドとして利用できます。
また、日本酒を贈り物にする場合やマナーについての注意点なども掲載しました。
「肴にこだわる」は、お酒に合わせるおつまみのお話です。
買ってくる場合と自作する場合にわけ、
それぞれ手軽な初級編とちょっと手間をかける上級編で解説しています。
「日本酒の酒器」では、いろいろなお酒の容器や器を紹介しています。
造り手から小売、そして消費者の元へ届けられ、
温度などを調整して飲まれるまで、お酒は様々な入れ物を経由してきます。
普段何気なく見ている酒器も、もっと親しみをもって見られるようになるかもしれません。
「飲み比べる」では、日本酒の飲める施設、お店、
イベント事をチェック。
色々な種類のお酒、お店ごとに立ち位置の変わるお酒、そして一年を通して表情を変えるイベントでのお酒を、ぜひ飲み比べてみてください。
「日本酒と健康」は、お酒を飲む上で避けられない二日酔いの知識と対処法、
そして日本酒を呑むことによって得られる健康的な効果についてのお話です。
どうして二日酔いになるのか、後天的にアルコールに強くなることはできるのか、
二日酔いにならないため、そしてなってしまった後にできることは何か、
からだに良いとされる適量のお酒は、具体的にどんな効能があるのかなどを詳細に解説しました。
お酒と長く付き合っていくためにも、体に負担をかけない飲み方を体得してください。
最後のテーマは「日本酒を取り巻く世界」。
「日本酒のある物語」では、お酒の登場する作品を少しだけご案内しました。
古典芸能、小説、漫画、そして歴史上の逸話など、鮮やかに描かれる物語の中の日本酒の姿は、
このお酒がどれだけ愛されてきているかを教えてくれます。
「日本酒の今とこれから」では、日本酒の現状と問題点、
そして解決していくための取り組みをみることができます。
厳しいといわれている日本酒業界ですが、具体的にはどうなっているのか、
そしてこれからのために現在どんな取り組みが行われているかを、客観的な視点からまとめました。
特に若い世代の、蔵元や杜氏、蔵人たちの
情熱や行動力に満ちた試行錯誤の様子を見ると、
きっとこれからもおいしいお酒が飲めるという希望が湧いてきます。
「海外に向けた日本酒開発」では、食の施行も文化も異なる
海外に向けて開発されるお酒を、特色別に解説しました。
日本食よりもこってりとした、
バターやスパイスを多用する食事にもあわせやすい銘柄、
同じ醸造酒で世界中にシェアを持つワインに近い特徴を持つ銘柄、
海外においても評価される日本酒らしさをもった銘柄、
そして文化という側面からの戦略を練る蔵元を、
特にIWC(インターナショナルワインチャレンジ)の受賞酒を中心にご紹介しています。
順番に並んではいますが、ほとんどのテーマは独立しているので、
最初からでなく気になった記事から拾って読んでいっても大丈夫です。
日本酒に興味を持ったとき、どんなお酒を買うべきか迷ったとき、
ラベル裏の情報を読んでいてわからない単語や数字が出てきたとき、
そして実際に日本酒を飲みながら。
日本酒はほとんど呑んだことがないという方から、年季の入った日本酒好きの方まで、
読み終わったころには、きっともっと日本酒が飲みたくなっているはず。
古くて新しい日本酒の魅力を、どうぞゆっくりお楽しみください!