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若者をはじめとする新規顧客獲得
日本酒以外の選択肢が増え、お酒を飲むという習慣を身につける場が家庭から仲間内へと変化したことで、日本酒の消費者から外れてしまった若年層ですが、近年、彼らに日本酒のおいしさを知ってもらうべく、様々な試みがなされています。
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コラボ商品の開発
切り口を「日本酒」から離して、別方向に切り替えた商品も多く発売されていますその中でも際立っているのが、アニメやマンガ、鉄道、地元の観光資源などとのコラボ商品です。
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新しい広報活動
全国各地にその地域に深く根ざした蔵元がたくさんあり、日本酒が「地元で飲まれるもの」「近所の中から好きな味を選ぶもの」という性質を色濃く持っていた時代、よほど大きな蔵でなければ特に大きな宣伝を打つ必要はありませんでした。
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日本酒イベント
情報を受け取って興味を持っても、実際に購入してみるという行動までつながらないケースや、インターネット上の情報に普段あまり触れない人々に対する広報活動としては、日本酒に関する様々なイベントがあります。
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後継者の育成と確保
都市部を中心として産業の急速な発展と変化が進んだ高度成長期前後、華々しい職種やより高額な報酬が望める業種に人気が集中し、酒造業界をはじめとする昔ながらの製造業は後継者の不足に悩まされました。
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良質な原料と生産者の確保
私たちが日常的に食べている、「食べる」ためのお米とはまったく違う「お酒を造る」ためのお米、酒米。米粒の性質の違いもさることながら、栽培のコツや稲の形状、大きさ、収穫量なども大きく異なってくるため、稲作農家だからといってどこでも作る事ができるわけではありません。
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新しい販路の開拓
日本の人口は21世紀初頭にピークを迎え、その後少子化・高齢化に伴って減少に転じました。そして今後少なくとも数十年間は、減り続けることがほぼ確定しています。苦労して人員と原料を確保し、工夫と努力を重ねておいしいお酒を造っても、飲んでくれる人がいなくては意味がありません。