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若者の日本酒離れ
日本酒の消費量は、1970年代をピークに40年以上にわたって低下し続けています。これは一般的には、「三増酒などの低品質な酒が、まずい、悪い酔いするなどの悪いイメージを植えつけてしまった」「高度成長期の恩恵を受けた層が高価な洋酒などへと移り、日本酒を消費しなくなった」ことなどが原因といわれてきました。
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造り手の後継者不足
日本酒の消費量は年々減り続けており、いまやアルコール全体の1割にも満たなくなってきています。そのため、販売数が減ることでビジネスとして成立しなくなった蔵が次々と廃業、休業に追い込まれています。ただ、一年に30件以上ものペースで蔵元が減っていっている理由はそれだけではありません。
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原料の確保問題
日本酒の原料はシンプルで、酵母や麹菌などの微生物を除けば、基本的にはお米と水だけでできています。だからこそ、原料の質はお酒の品質を左右する重大な要素であり、全国の蔵元がよりよい酒米と仕込み水の確保に心を砕いています。
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消費者の減少、都市部への人口集中
現在、国内での出生率の低下からますます少子高齢化が進むことは避けられない状況となっています。少なくともあと数十年にわたって人口は減少する見込みですし、いまのまま改善されなければ、50年後には現在の半数近くまで減ってしまうという予想もあります。