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地域特性
東海地方は、愛知県、岐阜県、三重県、静岡県の4県からなります。関西地方と関東地方に挟まれており、どちらの影響も受けつつどちらとも違う、独自の文化背景を持ちます。各蔵で腕を振るう杜氏も、南部杜氏、能登杜氏、但馬杜氏などバラエティ豊かで、地域ごと、蔵ごとに異なる特徴を持った酒造りが行われているようです。
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愛知の蔵元と銘酒
合名会社 日野屋商店 1864年に現在地へと移り、その年を創業としていますが、実際にはもっと昔から現在の滋賀県で酒造業を営んできていたという、歴史ある蔵元です。その滋賀県の東にある、「朝日の出る山」である綿貫山に因んで名づけられたという朝日嶽は、2000年ころまでは能登杜氏が、そして現在では社員の手で、手造りにこだわって造られています。
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岐阜の蔵元と銘酒
日本泉酒造 株式会社 地元ゆかりの戦国武将、織田信長を酒銘にいただく、地域密着型の蔵元です。少量仕込、木槽しぼり、無濾過の生酒にこだわっており、冬季だけの寒造りではなく、夏以外の三季に仕込む三季醸造のため、フレッシュな酒質を特徴としています。蔵見学は随時受け付けており、一人から受け入れてくれるとのこと。三日前までに予約を入れましょう。
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三重の蔵元と銘酒
株式会社 宮崎本店 1846年の創業以来、清酒、焼酎、味醂と複数の酒類で高い評価を得てきた蔵元です。「良い伝統は守るが、必要な精神、技術、設備は新しいものを積極的に取り入れていく」という方針から、新しい分野への挑戦を常に続けており、設備や商品開発はもちろん、国内外の様々なコンクールへの出品と受賞を繰り返しています。
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静岡の蔵元と銘酒
富士高砂酒造 株式会社 船出をした夫婦がいつまでも仲睦まじく老いていく、という内容の謡曲「高砂」から酒銘を取った、縁起のよい蔵元です。一部の製品では山廃仕込を採用しており、特に富士山の伏流水とのコラボレーションによって生まれた「高砂山廃仕込」が特徴とのこと。