-
地域特性
東北地方は、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島の6県からなります。全体的に気温が低く、積雪量が多いのが特徴で、近代的な設備が登場する前から、低温長期発酵が必要になる吟醸造りも適した、日本酒造りの盛んな土地でした。
-
青森の蔵元と銘酒
桃川株式会社 第二次大戦時に13社が合併してできた二北酒造株式会社が、再度桃川ブランド以外を分離し改名しました。 全国新酒鑑評会や全国酒類コンクールで高い評価を得る正統派の酒はもちろん、夏におすすめのすっきりした生貯蔵酒や、青森からのお土産に喜ばれる「ねぶた」、りんご酢と純米酒のお酒やリキュールなど、幅広い商品を展開しています。
-
岩手の蔵元と銘酒
株式会社南部美人 100年以上の歴史を持ち、南部杜氏の伝統と技術を大切にする蔵元ですが、同時に新しい時代の新しい酒蔵を目指す、チャレンジ精神旺盛な蔵元でもあります。20世紀末、まだ本格的な海外進出が行われていない頃に、他の蔵と提携して「日本酒輸出協会」を発足し、売り上げや輸出量が低迷する中で努力を続けて、海外での日本酒の地位を確立していきました。
-
宮城の蔵元と銘酒
株式会社 中勇酒造店 500石あまりの小さな蔵ですが、米は手磨ぎ、昔ながらの甑と和釜を使い、貯蔵は全て瓶貯蔵というこだわりの酒造りをしています。一年に一度の蔵開きのほか、地元学校の生徒による体験学習や「天上夢幻会」のイベントなどを行っており、一週間前までに予約を入れれば見学も可能です。
-
秋田の蔵元と銘酒
秋田酒類製造株式会社 昭和19年創業の、業界内では比較的歴史の浅い蔵ですが、積極的な設備投資などを重ねて急成長し、70年代にはすでに10万石以上の生産高を誇りました。 もちろん、近代設備だけに頼っているわけではなく、酒母の管理は熟練の蔵人の手で細かく行えるように小さい容器に小分けにして行ったり、通常15%前後の麹米割合を25%程度で仕込むことでよりしっかりとした味わいを作り出すなど、技術面での努力や工夫も怠りません。
-
山形の蔵元と銘酒
男山酒造株式会社 全国に点在する、男山を冠する蔵元のひとつ。やはり問い合わせが多いのか、HPのトップに「よくあるご質問:全国にたくさんある「男山」は関連会社ですか?」というリンクがあり、蔵としての見解が載っています。
-
福島の蔵元と銘酒
有賀醸造合資会社 清酒の酒蔵としては珍しく、マッコリも造っている蔵元です。こちらではただの蔵見学ではなく、日本酒造りの体験をすることができます。「本格コース」「短期コース」「一日コース」があり、なんといずれも参加無料(造ったお酒は有料です。体験後の試飲は無料)。