酒蔵見学について 印刷する

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おいしい日本酒を呑み、各蔵のこだわりを調べているうちに、実際に造っているところを直接見てみたい、と思ったことはないでしょうか。
本来であれば、造りの最中に一般人が蔵の中へ入ることはできません。
日本酒造りには繊細な菌類の作用が関わっていますし、温度管理や衛生管理なども重要だからです。
でも、一部の蔵では比較的影響の少ない行程について、条件付で見学を受け入れてくれている所もあります。

ここでは、日本酒好きなら一度は行ってみたい「蔵見学」についてご紹介します。

蔵見学とは

蔵見学とは、実際に日本酒を造っているところや酒蔵の内部を見せてもらうことです。
見学用に整備されたルートを回る蔵や展示室での動画鑑賞がメインとなる蔵などもありますが、実際に造りを行っている現場を見せてもらえる蔵もあります。
タンクや精米機の巨大さに圧倒されたり、蔵に満ちるお酒が発酵する香りをかいだりという体験は、頭で考えたり調べて知識を得るのとはまったく違う感動を与えてくれるでしょう。

蔵見学でできること

見学の内容は蔵によって大きく異なります。
基本的には「うちではこんな酒造りをしていますよ」という情報の提供なのですが、どの部分をどの程度見せたいか、見学にどの程度余力を割けるかが蔵元ごとに違ってくるからです。
良くある内容としては、以下のものがあります。

パネルや道具などの展示品、PRビデオの鑑賞

造りを行っている蔵には立ち入らず、見学者を通す専用の展示室での説明会的な形式。
臨場感は薄いが、実際に使用している道具類や作業の様子を写した写真などをごく間近まで近付いて見られるため、ある程度知識を持っていると意外と楽しめる。
通常の見学ではほぼ見ることのできない麹造りの作業なども、動画でなら見られるというメリットも。

見学用のルートからの見学

大企業などでよく見られる形態。
造りを行っている様子を、やや離れた見学用の通路などから眺める形式で、どちらかというと工場見学に近い。
専門の案内スタッフがつくことも多く、場内を歩き回るのに比べて安全で快適なルートになっていることがほとんどであるため、家族連れや大人数での見学に適している。

蔵内部での見学

実際に酒造りを行っている蔵の中へ入り、日本酒造りの行程を見せてもらう形式。
1分1秒を争う洗米のような行程や、衛生管理・温度管理の厳重な麹室など見られないものも当然あるが、蔵に充満するお酒が発酵する香りやひんやりとした空気など、日本酒造りの現場を五感で体験することができる。
蔵人や、場合によっては蔵元自身が案内してくれることもあり、お気に入りの銘柄について詳細な説明を聞けたり直接質問をできたりといったうれしい特典がつくことも。

試飲

蔵見学の中で、おそらく最も人気のある行程。
その蔵で造った日本酒の味見をさせてもらうことができる。
瓶詰めや熟成の済んだ製品はもちろん、蔵によっては搾ったばかりの原酒を飲ませてもらえることもある。
熟成させたものに比べてアルコールや香りが荒々しいものも多いが、搾りたてならではの峻烈で若々しい味わいは、他所では絶対に味わえない蔵見学の醍醐味といえるだろう。

他にも、酒造りの行程の一部を体験することのできる「酒造り体験」や、試飲よりもゆっくりと腰をすえて複数のお酒の違いを試すことのできる「飲み比べ」、日時を限定してお祭りのようなイベントを行う「蔵開き」など、イベント的な催しも少数ながらあります。
どんなことができるかは、蔵の公式ホームページなどでチェックしてみましょう。

申し込み方法

例えばある銘柄に感動して、このお酒を作っている蔵を見学してみたい、と思った場合、最初に調べなければいけないのは、「その蔵が現在見学受け入れをしているか」ということです。
安全面から見ても衛生面から見ても、集中力と体力の要る日本酒造りの現場に一般の見学者を入れることは、蔵側にとっては大きなリスクを伴います。
そのため全ての蔵が見学OKというわけではなく、むしろ現在は一般人の見学を受け入れていない蔵の方が多くなっています。
また、一年中見学を受け入れてくれる蔵もあれば、造りの期間は受け入れを行わない蔵、逆に造り期間中のうちさほど忙しくない期間だけ受け入れている蔵などもあります。
お目当ての蔵が見学を受け入れていない場合は無理を言ったりせず、別の見学受け入れをしている蔵を探しましょう。

見学の可不可についてインターネットで調べると、公式ホームページや地域の観光案内、酒造組合のページなどに情報を見つけることができます。
中には連絡不要で見学を受け入れてくれる、となっているケースもありますが、掲載されているのが最新情報とは限らないため、よほど頻繁に更新しているサイトでなければ鵜呑みにするのは危険です。
時間や人数の指定など細かい部分をチェックする意味でも、専用の申し込みフォームやメール、電話などで直接問い合わせましょう。

予約時に確認すべきポイントは、
日程、スタートの時間
見学料の有無
駐車場の有無
人数(一定の人数以上じゃないと見学できない蔵と、逆に大人数は受け入れられない蔵があります)
見学行程と所要時間
などです。
人気の蔵や少人数で回している蔵などでは、ぎりぎりに連絡しても都合がつかないこともありえますので、できれば希望日まで1週間は余裕を持って連絡するようにしましょう。