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生産量

 戦後、何度かブームがあったとはいえ、日本酒の消費量は右肩下がりに減り続けています。理由としては、生活様式、特に食生活の変化や、アルコール飲料そのものが以前ほど飲まれなくなったことなどと共に、競合する他の酒類の台頭があげられます。

 日本酒は、他のお酒に比べてどれくらい飲まれているのでしょうか。

 アルコール飲料は、原料やアルコール度数によって分けられた分類と製造された量に応じて税金がかかるようになっています。ですので、徴収された酒税を元にどのお酒がどれくらい作られたのかを調べることができます。

 平成24年の清酒の生産量は443994kl、合成清酒は39347kl、合計483341klです。これは一升瓶で約2億7千万本分、人口で割っても一人当たり約2升ずつの割合になります。もちろん、この全てがお酒として飲まれているわけではなく、料理などに使われている分も相当含まれていますが、それにしても「日本酒は飲まれていない」という割には、多いような気がします。

 では、他の酒類はどうなっているのでしょうか。代表的なものを見てみましょう。まずは日本酒より生産量の少ないものから。

円グラフ1
  • 焼酎(甲類) ・・・ 404748kl
  • 焼酎(乙類) ・・・ 376890kl
  • 果実酒 ・・・ 169965kl
  • ウイスキー ・・・ 133732kl
果実酒

 焼酎については甲類と乙類の合計で言うと日本酒よりもかなり多くなっているのが分かります。これはチューハイなどに加工される甲類が押し上げている部分も大きいと思われます。

 日本酒よりもメジャーと思われるワインが含まれる果実酒が意外と少ないのですが、売り場に並んでいる国内ワインの割合を考えると確かにこの程度なのかもしれませんね。

 次に、日本酒よりも生産量の多いものを見てみましょう。

  • ビール ・・・ 2825568kl
  • 発泡酒 ・・・ 1339748kl
  • リキュール ・・・ 2085866kl
  • その他醸造 ・・・ 665368kl

 文字通り、桁が違っていますね。リキュール類がここまで大きくなっているのは、いわゆる「新ジャンル」と呼ばれるビール系飲料が含まれているから、ということを考えると、上位3位まではビール類ともいえます。平成24年の酒類全体の合計生産量は約9000000klですので、ビール類だけで約2/3を占めているということです。

 アルコール度数の差もあるので一概に比べられないとはいえ、日本酒が全体の1/18であることを考えると、確かに「日本酒が飲まれなくなった」といわれるのも頷けるように思います。

 しかし、この人口一人当たり約52リットルという驚くべき分量のビールも、世界のビール総生産量から見ると、わずか3%程度でしかありません。

世界のビール

 現在、一部の蔵元の努力によって海外でもじわじわと日本酒の良さが認められてきています。近い将来、日本酒が世界で大きなマーケットを得て、国内生産量トップを取り戻す日が来るかもしれませんね。

円グラフ2